自分が起きたい時間より早く起きてしまう状態を早期覚醒と言います。
『朝早い時間に目が覚めてしまい二度寝ができません。朝5時前には目がぱっちり(早朝覚醒)。夜が開けるまでは眠っていたいのに』とおっしゃる方がとても多いです。
筋肉の力や持久力、また心肺能力が低下し、視力も老眼となり、身体の機能は年とともに少しづつ低下していきます。睡眠も同じで、睡眠時間の長さや睡眠の深さに、すこしづつ変化が生じます。程度の差はありますが、早期覚醒はたいていの人が経験する「老化現象」の一つです。
加えて生活習慣も早期覚醒の原因となります。お酒を毎日飲むと眠りの質が低下してしまいます。お酒はいくぶん入眠導入作用がありますが、酔いが切れると脳は興奮状態となってしまいます。お酒を飲んで眠ると3~4時間ほど経ったら起きてしまうということは、よくあります。
また極端に運動不足の人も睡眠の質が低下し、早期覚醒しやすくなります。
基本的に規則正しく健康的な生活をしたほうが睡眠の質は高くなるります。
寝付きにくく、しかも早く起きてしまう人は、うつ病の可能性もあります。
うつ病は、幸せや安静を感じる神経伝達物質の分泌異常が原因の一つとされています。
うつ病の人も、メラトニンが不足し眠りの質が低下し「早期覚醒」となります。
⇒熟眠感欠如
⇒入眠困難
⇒中と覚醒