寝室の最適な温度

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寝るために最適な室温を調べました。

①寝具なしで裸で眠る場合に最適な寝室の温湿度

春の終わりから秋の始まりにかけて、掛け布団もパジャマも使わずに裸一貫で眠る、という人も少なからずいるかと思います。そのような眠り方をされている人は、室温29 ℃、湿度50%前後に調整して眠るようにしましょう。裸になって寝具を用いずに眠る場合は、室温を29℃に設定すると、暑くも寒くも感じることなく、よい睡眠をとることができます。
(引用:『医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック』宮崎総一郎・佐藤尚武 編著)
29℃は中性温度と呼ばれおり、皮膚が暑くも寒くも感じないという温度としての存在感が低くなる数値なのです。この室温に保ったまま眠れれば、不快感なく眠れるはずです。しかし同時に、湿度が50%であるよう調整する必要があります。温度が29℃のときに湿度が50%だと快適ですが、温度が29℃であっても多湿環境だと暑く感じられることがあるためです。実際、裸のままで室温を29℃にした中性温度で眠ってもらった場合、湿度を50%から75%へと上げると、夜間睡眠中であるにもかかわらず、体温は約0.1℃上昇しました。
(引用:『医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック』宮崎総一郎・佐藤尚武 編著)そのため、エアコンを除湿モードで稼働させたり、除湿機能をもつ寝具を併用したりするなど、温度だけでなく湿度にも配慮して睡眠環境を整えましょう。

②夏に寝具・パジャマ着用で眠る場合に最適な寝室の温湿度
もしあなたが夏にブランケットや肌掛け布団を使ったり、夏用パジャマを着用して眠る場合、1つめのケースよりも温度をやや涼しめに設定する必要があります。
環境省は夏のオフィス空調の設定温度を28℃にするよう提唱していますが、寝衣や寝具を用いて眠る場合、室温はそれよりも2℃低い26℃、湿度は50~60%に設定すれば、睡眠は妨害されません。
(引用:『医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック』宮崎総一郎・佐藤尚武 編著)
温度は26℃、湿度は先ほどと同じく50%前後が最適です。湿度が高いと暑苦しく感じやすいためです。
私のおすすめは、エアコンを除湿モードにして就寝1時間前から3時間付けっぱなしで稼働させておくことです。
暑い時期の日中、建物は太陽から光を浴びて熱を吸収します。夜間になっても熱が建物に蓄積したままなので、エアコンで冷気を出しても部屋はすぐには冷めてくれません。そのために就寝の1時間前から部屋を冷やしておくと良いのです。
「さあ寝よう」というときに部屋(特に布団)が冷えているとスムーズに入眠できます。「夏季は暑くてなかなか寝付けない」という方には、特におすすめの方法です。

③冬に寝具・パジャマ着用で眠る場合に最適な寝室の温湿度
「夏に最適な室温が26℃ということは、冬はそれよりも暖かくするべきなのか?」と思われるかもしれませんが、冬季に最適な室温は、夏場のそれよりも低くなるのです。
※もちろん、冬用の掛け布団を使用しているのが前提の話になります。そうでないと寒くて眠れません。
(冬季に)寝具を用いて眠った場合、最も寝心地のよい室温は16~19℃です。…また、湿度は冬でも50~60%が理想的です。
(引用:『医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック』宮崎総一郎・佐藤尚武 編著)
理想的な温湿度が意外にも低くて驚かれたことと思います。「冬は寒くて眠れない」という声と同じくらい「冬なのに蒸し暑くて寝苦しい思いをした」という声を聞きます。
「冬=暖かくして眠るべき」という考えに固執しすぎて、
暖房、ヒーター
冬用の分厚い羽毛布団
毛布や獣毛パッド
などの暖かグッズを併用してはいないでしょうか?
これらはそもそも1つあればほとんど十分なほど暖かく眠れるので、併用してしまうと冬なのに暑くて寝苦しさを感じてしまうことがあります。そのため、冬は「冷え」だけでなく「暖めすぎ」にも注意して眠りましょう。

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