インフルエンザ

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 外から病原菌が入ってきたときに、私達の体の免疫システムが出す最初の命令は、「寝なさい」です。そして、寝ている間に病原菌と戦います。ですから、睡眠が足りないと免疫システムのパワーを弱くすることになります。
 カリフォルニア大学のアリク・ブラザー博士は、睡眠と免疫システムの関係を調べるために、150人以上の健康な男女に、内容の説明をしたうえで風邪のウイルスを鼻の穴に注入する実験をしました。
睡眠を十分にとってからウイルスを注入された人と、睡眠が足りない状態でウイルスを注入された人の感染率を調べたのです。
 結果は、感染率と睡眠時間は見事に反比例していたのです。睡眠時間が5時間未満のグループの感染率は50%で、睡眠時間が7時間以上のグループの感染率は18%だったのです。

 インフルエンザの予防接種は、抗体をつくるために行うものですが、7~8時間の睡眠をとっているグループがインフルエンザの予防接種を受けた場合は、力強い抗体反応ができ、4時間の睡眠しかとっていないグループは、たっぷり寝ているグループの50%しか免疫反応しかなかったのです。
(参考:マシュー・ウォーカー著 睡眠こそ最高の解決策である)

睡眠と免疫システム

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