睡眠障害と勃起機能の低下との関係は非常に強いです。
米国の研究では、睡眠時間を1週間、7時間前後から5時間に減らすと、勃起機能の低下リスクが10～15％上昇したというデータもあります。毎日しっかり睡眠をとることが、オトコの機能に一番大事なのです。
性欲を高める男性ホルモンのテストステロンは、睡眠中に分泌されます。ホルモンのほとんどは睡眠中に分泌されるますが、特にテストステロンは深夜から明け方に分泌されます。テストステロンの分泌は一般的に午後10時から午前2時がピークで、朝まで続きます。いわゆる「朝立ち」が起こるのはこのためです。
昼間の方が女性と接する機会が多く、性的刺激を受けやすいのに勃起機能の現象が起こらないことを考えても、いかに睡眠中にテストステロンの分泌が集中するかわかります。
大変残念なことに、先進国の中でも日本は睡眠弱小国なうえに、40代〜50代の働き盛りの男性は特に睡眠不足が顕著です。慢性的な寝不足などの睡眠障害が勃起機能の低下のリスクを高めていることは、泌尿器科の専門医の間では常識になっているそうです。