『睡眠の最大の役割は「体と脳の修復」にあり、人間の体は眠りのサイクルに合わせて様々な修復作業をしている』と（東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科 准教授）がおっしゃっています。
私達の体は、起きているときの活動によってできた老廃物や余分な水分を、体の中で流れるリンパにより排出して解毒します。加えて、最新の睡眠研究で、脳も「グリンパ系（グリンパティックシステム）」という循環システムが働いて、寝ている間に修復作業をしていることが分かってきたそうです。
まさに睡眠中は、“脳の掃除時間”。睡眠は、体だけでなく、脳にとっても不要なものを追い出すための休息タイムなのです。
そして、体や脳の修復作業が十分にできていない状態が続くと、様々な不調が現れます。 ホルモンバランスは乱れ、血圧や血糖値、コレステロール値が上昇。高血圧や糖尿病、高脂血症などの「生活習慣病」を引き起こし、年齢や性別を問わず、日々の睡眠に気をつけないと、こうした病気発症の誘因になるそうです。
私達の体も脳も、老廃物を捨てたりくたびれた部分を修復しないでいると、急速に衰えていくのです。